ブリヂストンサイクルは、スポーツバイクブランド「ANCHOR(アンカー)」が展開する、高みを目指し挑戦し続ける競技者向けのプロダクトライン「レーシングライン」より、世界を制したトラックバイクの遺伝子を受け継ぐ新型ロードバイク「ANCHOR RP9」を、9月下旬より発売します。
「RP9」は、自転車競技トラック日本代表に供給し使用されたトラックバイクの開発で磨きをかけたブリヂストン独自の解析技術「PROFORMAT(プロフォーマット)」を用いて開発された新型ロードバイクです。
これまでチームブリヂストンサイクリングの走りを支え、国内レースで数々の勝利を挙げてきた「RS9」および「RS9s」を更に進化させるために、空力・重量・剛性を高次元でバランスさせ、平地巡航・登坂・アタックなど、あらゆる環境の入り乱れるステージレースを1台で勝てるバイクを目指しました。
完成車にはSHIMANO新型コンポーネントを搭載した、DURA-ACEモデルとULTEGRAモデルの2モデルをラインナップします。
カラーはレーススタイルの2色展開で、レーシングブラックと、自転車競技トラック日本代表に供給し使用されたトラックバイクのデザインを踏襲したレーシングカラーを設定しました。
レーシングカラーは、自転車競技という「戦」に挑戦する日本代表選手を「侍」と捉え、「夜明けの侍」というコンセプトでデザインされたもので、「夜明けの太陽」を表現した赤と黒のグラデーションと、「刀」を表現した白銀色で構成されており、その塗装は、当社上尾工場の職人が一本ずつ丁寧に手作業で仕上げます。なお、このスペシャルカラーは、16万5千円(税込)のアップチャージで選択が可能です。
タイヤ開発における解析研究を担うブリヂストンの基盤技術部門とブリヂストンサイクルが共に作り上げた解析システムで、素材、空力、強度、剛性、質量など、走りに関係する様々な要素を計測、シミュレーションし、解析して、ペダルを踏んだ力を無駄なく前へ「進む力」に変え、より速く、より快適なバイクを生み出すフレーム開発技術です。今回、世界を制したトラックバイク開発を通じ、この技術にさらに磨きをかけ、各要素を競技特性に合わせ高次元でバランスさせたオールラウンドバイクが生まれました。
トラックバイク開発において培った、数値とフィーリングの関係性を検証・解明する経験を活かし、空力性、軽量性をRS9sより高めつつプロレベルの官能評価でも「踏んだら踏んだだけ進む」と高評価を得られる十分な剛性フィーリングを実現しました。
ダウンチューブはねじれ剛性と空力性能を両立するために幅広のカムテール形状とし、チェーンステーは限られたスペースで剛性を確保するため、チェーンリングやパワーメーターの制約を受けないノンドライブサイドを最大限大径化する左右非対称の形状を採用しました。